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ポルトガルの親子関係を垣間見たポルト滞在
33日間のヨーロッパ4カ国周遊旅行で、ポルトガルのポルトに6泊したときの話です。
ポルトでの6泊は、全行程の中で2番目に長い滞在でした。
滞在地は中心地である旧市街に含まれる「ラパ」という地区でした。
宿は細い通りに面していました。その細い通りは、端は駐車場を兼ねているので車が通行する幅はさらに狭くなります。そんな狭い道路を車が頻繁にビュンビュン通っていくし、夜間も結構な車の通行量でした。
その旧市街の一角は、ものすごくレトロ感のある建物が並んでいてゆるやかな坂道になっています。界隈にたくさんあるいい雰囲気の通りの1つです。
滞在したアパートメント
私たちが滞在したのは、その中で意外なほどにこざっぱりとした建物にある新しそうなアパートメントでした。
中年にはまだ少し間があると思われる女性オーナー(女性2人で運営しているうちの1人)のクリスティーナは、少しシャイな感じで優しげでした。
手作りの大きなオレンジケーキを用意して、私たちが迷わないようにとベランダで待っっていてくれました。通り過ぎてしまい戻ってきた私たちに声をかけてくれました。
ポルトガルの親子関係とは
ポルトガルの親子関係を垣間見ることが出来たのは、すぐ向かい側に学校があったからです。小さい子から高校生までが通っているようでした。
朝、次々に登校する子には、どんなに大きい子にでも必ず親が同伴しています。中には両親で子供を送ってくる場合もあります。入り口で別れるときに、子供は親への義務のようにキスをします。
たいていの場合、親は立ち止まって子供からのキスを待っているようです。キスもしないで立ち去るような礼儀知らずな子供は一人もいません。
中には、入り口でお別れせずに奥まで子供に同行する親もいます。徒歩で現れる親子は徒歩圏に住んでいるのか、離れたところに駐車しているのかはわかりません。
すぐ前まで車で来る親子もたくさんいます。反対側に車を止めた親は、高校生らしき子どもでも、狭い道路の反対側まで安全に送り届けます。
私はこの光景に興味が尽きなくて本当は窓辺に椅子を置いて、長時間眺めていたいと思いました。しかし、決まった時間に朝食をとりたくて待てない夫がいたため、ついぞ叶いませんでした。
下校時がまた大変面白いのです。入り口に迎えに集まってきた親が、今か今かと我が子の姿を背伸びして探している様子がとても微笑ましいのです。
朝別れたばかりではなくて、何日振りかの子供との再会にわくわく、そわそわしているかの様子なのです。
ポルトガルの親子関係について何か載せている人はいないか、と調べてみました。現地の人の様子についての情報は見つかりませんでしたが、「家族の絆が強いポルトガル」という言葉が見つかりました。
とても納得できます。子供をとても大切に扱う伝統があるのでしょうね。そういえば4才くらいの子供におしゃぶりをくわえさせて、ベビーカーに乗せているような姿も珍しくはありませんでした。
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